男の夏フェス ROCK IN JAPAN編
※今回は料理ではないです。ご理解の程、宜しく申し上げます。
私はかれこれロックフェスというものに行き始めて10年以上経つ。
音楽が好きで、夏が好きで、外が好きで、なにより酒が好きなどうしようもない人間にはとっておきの場所が夏フェスなのである。
初めて行ったのは高1の頃だ。土地柄の縁もあって、日本最大級であるROCK IN JAPANが私のデビュー戦だった。部活をさぼって行ったのを今でも覚えている。次の日部活に行って真っ黒になった私が疑われたのは言うまでもない。
当時はスタミナがあって、好奇心もあって、限界まで多くのバンドを見た。
タイムテーブルが発表されるやいなやYouTubeを漁って知らないバンドを調べまくった。今聞いてる音楽もこの時に出会ったものも多いなと思う。
しかしながら、お酒を飲めるようになってからは完全におかしくなった。大学生になりバイトもしてお金に余裕ができた。複数日参加も増えた。にも関わらずバンドを見ることもなく、酒を飲みまくった。狂ったように飲みまくった。8月の炎天下、飲んでは消えていく体内の水分、そして、アルコール。無限に酒が飲める。朝から晩まで、超有名アーティストの生演奏をBGMに酒を飲みまくるのである。最高である。
この何年かで色々なフェスに参加した。ライジング、ラッシュボール、京都大作戦etc..
もちろん酒ありきではあるわけだが、それなりに色々行った人間として、一つ言わせていただきたい。
「ロッキンは最高である。」
ロッキンはよく非難されがちである。
モッシュ、ダイブができないとか、アイドルが多く出演していて、POP IN JAPANだとか。ごもっともである。
ライブと言えばモッシュ、ダイブである。楽器の生音である。少し頭のねじが外れて暴れるくらいが楽しいのである。かく言う私もその類の人間であるからである。
それでもロッキンは毎年入場者数を増やし、フェスブームの一役を間違いなく担っている。一番の理由は門戸の広さであろう。
上記の通り、危険な行為がないので初めての人でも安心だし、色々なアーティストが出るから色々な人が遊びに来る。
プライオリティも高い。至る所に飲食ブースがあって、トイレもめちゃくちゃ多くある。テントスペースも広いし、喫煙所もしっかり隔離されている。そして何より私がロッキン好きな理由として、各ステージの音がほぼ被らない上に、どこにいても音楽が聞こえてくることである。土地が広いっていう理由もあるが、あれだけのステージ数であれだけの人がいて、不快なことがないというのは素晴らしい点だと思う。リピーターが多い理由はこれかなと考えられる。他のフェスは結構こういう根本的なところが弱いものもあって、楽しかったなーとか、その日の夜のお風呂に入りながら考えても、また来年も!ってならなかったりすることもあったりなかったり。
フェスの根源は様々な音楽に触れる体験をすることだと私は考えている。学生の頃の私のように、見たいアーティストの日のチケットを取って、タイムテーブルを見て時間があれば気になるアーティストを見に行く。ロッキンはただの移動の時でも、休憩している時でも音楽が聞こえてくるから、うれしい出会いもある。
好きなバンドが出なくなってアイドルが出るようになった(怒)とか、モッシュ、ダイブができないなんてライブじゃない(激怒)、なんて方からしたら難しいフェスかもしれない。
私もその考えは今でも持っているし、チケット代は高いし、色々なアーティストが出るから良い経験とか言ってるけど、一日酒飲んで何も見ないで終わった日もある(猛爆)。
あーだこーだ言っているが、今年は久しぶりの三日間開催、金土日。チケットもばっちり三日券を一次抽選でゲット!また最高の夏休みやー!ってなってたんだけど、こんなご時世なので生憎の開催中止。だからこんな内容の記事を書いているわけだが、本当に悲しい。何回も書いてるけど、このフェスのスタイルが嫌いになったこともあるし、チケット高いし、毎年文句は欠かさないんだけど、他のフェスに行く度にロッキンの良さって意外と出てきたりして、開催中止となるとメンタルきついなあ。
また来年、と簡単な状況ではないけど、音楽が体験できない世界にだけはなってほしくないな。
所感
今年の夏はもう終わりやな、、